流星(2)

これは日記のようなエッセイのような小説のようなお話。気が向いたら適当に続きを更新していきます

 

仕事が終わった後、再び彼女とのやり取りが始まった。昼間に同じ市内に住んでいることが分かったが、ここまで来ると何区に住んでいるかも気になってきた。さりげなくカマをかけてみた。

 

「最近一人暮らし始めて○区から○区に移ったんだけど〜」

 

その言葉に再び彼女が反応した。

 

「えっ!?〇区!?私も同じ!!」

 

まさか本当に同じ区だとは思わなかった。思いもよらない奇跡にお互いに地元トークが弾む。さすがに同じ区でも地域は若干離れているようだった。それでも広いSNSの世界でここまで近くの人と会うのは驚きしか無かった。

 

そんなやり取りの中、果物の名を冠する彼女はとても言いにくそうに切り出した

 

「あのね、君に言っておかなければいけないことがあるの」

 

自分で言うのもなんだが、20代前半とはいえ女性関係以外の人生経験は他の同世代の人よりもある。大抵のことではもう驚かない。実は男性だった、既婚者である、セクシャルマイノリティだ、何らかの障害や病気を持っている、、、等様々な可能性が瞬時に思い浮かんだ。

 

しかし、彼女から送られてきたメッセージはそんな僕の予想を完全に裏切るような内容だった。

 

𝓉ℴ 𝒷ℯ 𝒸ℴ𝓃𝓉𝒾𝓃𝓊ℯ𝒹